クルマの付加価値と変化、歴史と未来について考える

クルマ

現役ディーラー勤め人のナカモリサトル(@SatoruNakamori)です。

クルマは時代にあわせて、その姿を大きく変えて来ました。

これまでの歴史を振り返りつつ、クルマの未来について

考えていきたいきます。

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日本のクルマの付加価値の歴史

1970年代 クルマそのものが価値だった

この時代の日本は高度経済成長期。

現在のタイやマレーシア、フィリピンなどのような勢いがあった時代です。

(ちなみに、私もこの時代に生まれました。)

当時はまだクルマの技術も未熟で「クルマの寿命は10年10万キロ」

なんて言葉が生まれたのも当時です。

都市部は道路や建物が次々と整備され、物流や人の行き来が増えてくると

自然とクルマ自体のニーズが高まってきました。

まずは便利に遠くへ行ける道具としてクルマの価値が求められてきたのです。

クルマそのものが憧れの象徴であり、多くの人がクルマに自分の夢を

重ね、この頃からクルマはステイタスの一部として見られるようになりました。

 

1980年代 エンジンパワー、多種多様なニーズに応える

クルマが一家に一台、地域によっては1人一台が当たり前になった時代。

各自動車メーカーは、より快適にストレス無く乗れるクルマの開発に

取り組みました。もっともっと思い通りに走り、曲がり、止まる。

70年代のクルマよりも、パワーがあって乗り心地が良い。

バブル景気によって日本全体の景気が良くなる中でクルマに対しても

様々な価値観が生まれ、各メーカーは様々なジャンルのクルマを

生み出しました。

高級志向のVIPカー、女性ウケを狙ったスタイル重視のデートカー、

近隣の移動に使いやすい軽自動車、最先端の技術を詰め込んだスポーツカー。

ニーズが多様化するなかで様々なジャンルのクルマが生まれたのがこの時代です。

 

 

1990年代 実用・道具としての価値

バブル経済が崩壊した90年代。

世間は無駄を廃して、節約を心がけましょうという空気に包まれました。

クルマに対してもそれは同様。

スポーツカーやオープンカーのような実用性に乏しいクルマは

若者の憧れのクルマの主流ではなくなり、多人数が乗れるミニバンや

当時RVと呼ばれる多目的車が流行しました。

この頃は独身者であってもミニバンに乗り、必要以上に

大きなクルマ、多人数が乗れるクルマを所有することが

カッコいいと思われていたような側面もあった時代でした。

 

80年代に求められたエンジンへの馬力や高級志向よりも、クルマを

便利な道具としてみる価値観に変わりつつあります。

 

そして1997年にはプリウス登場。

初のハイブリッド車として当時は革命的な低燃費車として

次の時代の到来を予感させました。

 

 

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2000年代  エコ・低燃費が価値

2000年代に入り、ガソリン価格が高値で推移したり、

地球の温暖化が問題となる中で、クルマは地球環境への悪影響の

一つとして見られる側面が出てきました。

「エコロジー」という言葉も普及し、

地球に優しいって素敵だよね。という価値観が生まれたのもこの時代です。

クルマに関してもエコが求められ、低燃費・地球に優しいこと自体が

価値として見られるようになりました。

2003年にはイーロン・マスク氏率いるテスラ・モーターズが誕生。

電気自動車が登場する下地が整い始めました。

2009年からはエコカー減税がスタートし、一気にハイブリッド車や

低燃費なコンパクトカーが普及し始めました。

 

 

2010年代  安全・安心が価値

2010年代に入り、ハイブリッドカーも普及。

スバルではアイサイト2が登場し、「自動ブレーキ」という

言葉も普及し始めたのがこの頃です

もう低燃費は当たり前になり、次のクルマの付加価値は

「安全・安心」が求められました。

2010年当時は一部のクルマだけだった自動ブレーキ機能が

2018年の現在はその機能も拡張・進化し、コンパクトカーや

軽自動車においても、先進安全装備が充実。

「サポカー」と呼称し、国としても普及を推進しています。

 

そして2020年代に求められるクルマは?

大きく2つが求められると私は考えます。

1つは自動運転。

現状、自動運転の前身となるような機能を各社搭載しています。

ACCという、前方のクルマと車間距離を保ちながら追従走行する機能や

車線逸脱時に警報やハンドル操作をアシストする機能、自動ブレーキが

更に進化し、より安全に運転ができるクルマが各自動車メーカーから

 

2020年代後半には目的地を設定すればハンドルを持たなくても

安全に到着できる完全自動運転も登場するでしょう。

アウディやメルセデスあたりが先駆けとなり、高級車に導入される

ところから普及の第一歩となる予感です。

 

もう一つはコネクティッド。簡単に言えばスマートスピーカー付きの

クルマです。

クルマを相棒と見立てて、その存在を特別なものとする習慣が

日本にはありましたが、それがもっと現実味を帯びてきていると

言えるんじゃないでしょうか。

クルマに乗り、ハンドルを握って話しかける事でエンジンが起動。

声の調子や脈を読み取りその日の体調を察する。

音声認識は更に進化し、ドライブ時には目的地までの天気や

快適ルート、グルメスポットなどが個人の好み

に応じてレコメンドされる。

更にナビのモニターは補助的な位置付けとなり、AR技術で

窓ガラスにルート指示が投影。運転中の危険予測や、注意

ポイントなどもガラスに投影され、より安全に事故が少ない

クルマが提供されて行くと推測します。

今後、クルマはスマホ並の進化を遂げる

これまでのクルマは、見方を変えれば「走る道具」でしたが、

今後は様々な機能が付与されてスマホのようなスピードで変化すると見ています。

過去30年間でもっとも進化したのは電話ですが、今後30年でもっとも進化するのは

クルマでしょう。

スマートフォンと同じように、2〜3年で性能が大きく進化し、最先端の

スマホを保ち続ける事で現代の文明を享受できるのと同じように、クルマについても

3年〜5年といったスパンで乗り換えて行く事で、最新の装備や機能を

体感できる時代に変わりつつあります。

クルマと上手に付き合う事で、より豊かな人生や社会のメリットを享受できる、

そんな時代に突入したんじゃないかと思う今日この頃です・・!

 

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