人材エージェント歴13年の経験者が語る!人材紹介会社を退職する3つの理由

転職&キャリア

元人材エージェントのナカモリサトル(@SatoruNakamori)です。

20代、30代の労働時間の大半を人材紹介に捧げた私。

人材紹介という仕事はやりがいが感じられる反面、とてもハードです。

肉体的にも、精神的にも。

実際に、何がそんなにハードなの?と考える人もいるでしょう。

私は、24歳で人材紹介会社に転職し、37歳まで
複数の人材紹介会社を経験してきました。

しかし現在、人材紹介業を引退し、他の業界で働いています。

私自身、20代30代を人材紹介業に捧げてきた自負があるので、
今後も続けていきたい気持ちもありました。

しかし、地方へのUターンを機に引退しました。

地方では人材紹介のニーズはごく一部に限られるので、
続けやすい環境になかったのが表向きな理由ですが、
これ以上は続けられなかったというのが本音です。

人材紹介をやってみたいけど、実際にはどうなんだろう?

自分にもできるんだろうか?

どんなところで苦労するんだろう?

そんな不安を感じ、人材紹介業界で働こうかどうか
迷っている、そんな人の参考になればと思います!

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人材紹介会社を退職する理由1 長時間労働になりがちなビジネスモデル

人材エージェントの業務内容は個人に任される業務範囲が広いので
長時間労働になりがちです。

主に、人材紹介業は

・転職希望者を主に担当するキャリアアドバイザー(CA)

・求人企業を主に担当するリクルーティングアドバイザー(RA)

の2職種があります。

人材紹介会社によってはCAとRAを兼務するところもありますが、
最近の大手はほとんど分業体制を取っています。

CAとRAの具体的な業務内容は以下の通りです。

人材紹介会社のキャリアコンサルタント(CA)の業務内容

転職希望者を担当するキャリアコンサルタント(CA)
は主に下記のような業務内容を行います。

・面談する候補者の呼び込み
・候補者との面談前の事前準備、経歴の確認
・候補者との面談(1時間前後)
・候補者にマッチした求人の精査・紹介
・紹介求人の応募意志を獲得する
・書類選考や面接合否の結果、その理由の報告
・面接日程の調整
・候補者との面接対策
・内定後の条件交渉、入社意向の確認
・新たな呼び込みの為のスカウトメール

CA1人あたり担当する候補者の数は最低でも
10名以上と考えると、膨大な作業量です。

これらの他にも業界や求人を理解するための勉強会や、
スカウトすべき人材をデータベースからリサーチするなど、
やるべきことは山のようにあります。

人材紹介会社のリクルーティングアドバイザー(RA)の業務内容

一方、主に求人企業を担当するリクルーティングアドバイザー(RA)は
主に以下の業務を担当いたします。

・新規開拓のテレアポ
・取引開始のための契約交渉
・既存クライアントの求人ヒアリング
・候補者に提示する求人票の作成
・CAへ注力求人のプレゼン
・プレゼン資料の作成
・応募希望者の履歴書提出
・面談日程の調整、面接後の感想フィードバック
・内定から入社に到るまでの条件交渉

RAとして実績を出すためには優良な企業の
優良な求人を多く保有しなくてはなりません。

その為には新規求人の開拓だけでなく既存の
クライアントに対する細かいフォローを通じて
良好な関係を保つことが求められます。

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人材紹介会社を退職する理由2 厳しいノルマ・プレッシャー

CAとRAの分業体制をとっている大手人材エージェントは
環境が恵まれており、成果も出しやすいですが、営業ノルマも
中小と比べて高いです。

綺麗なオフィスに多額の広告費、管理部門の人件費など、
大手ならではのコストを回収する為、1ヶ月に6名〜8名といった
ノルマが課されることも珍しくありません。

中小の人材エージェントは営業ノルマは大手ほどでは
ありませんが、CAとRAを兼業しながら成果を出さなくては
ならない為、いずれにせよハードワークになりがちな労働環境なのです。

人材紹介業は成功報酬型のビジネスモデル。プロセスだけで利益は得られない!

人材エージェントは候補者が紹介した企業に入社し、
はじめて紹介料として報酬が支払われます。

いわゆる「成功報酬型」といわれる仕組みです。

・いくら候補者とキャリアカウンセリングをしても
・いくら候補者へ求人を紹介しても
・いくら企業との面接を設定しても
・いくら候補者の面接スキルを向上させても
・いくら候補者の悩みに寄り添っても
・いくら候補者が内定を獲得しても

文字通り、1円の実績も発生しないのです。
実績を出すためにはこれらのプロセスは当たり前に
行われることの大前提。

あくまで「候補者が内定し、入社」して初めて
仕事の成果として認められるのです。

内定を得られる候補者は得てして優秀。
他エージェントや自己応募でも転職活動をしており、
複数の内定を獲得するのも珍しくありません。

当然、一定の確率で辞退となりこれまでのプロセスが
実績に結びつかないことがあります。

そこで、ほとんどの人材エージェントは毎月の実績ノルマだけではなく、
新規の候補者との面談件数や書類提出件数、面接の設定件数、
内定の獲得件数といったプロセスの数値にもノルマを設定し、
毎週ペースで管理を徹底されるのです。

毎月のノルマをクリアする為に、毎日が数字との戦い。
これが人材エージェントで働く人の宿命なのです。

人材紹介会社を退職する理由3 理想と現実のギャップが大きい

人材エージェントは一見、華やかな業界にも見えます。

大手人材エージェントのテレビCMでは、人気芸能人がCAに扮し、
「なんでも相談してね☆」と微笑んでいます。
頼れる存在のイメージに憧れて、あなたも人材エージェントを志したのかもしれません。

しかし、現実の業務はかなり泥臭いのです。
候補者の利益よりも、自社の利益を意識して話を進めなくては
ならないシーンにも多数直面します。

その度に良心の呵責に悩まされることもあるでしょう。

親身になってサポートした候補者だからといって必ず自分が紹介した求人の
内定を獲得し、入社するとは限りません。

いくら感謝の言葉を候補者から受け取っても、入社に至らなければ
人材エージェントはあなたを評価しないし、ノルマやプレッシャーからも
解放されないのです。

感謝されればまだ良い方で、突然連絡が取れなくなったり、
設定していた面談をドタキャンされ、クライアントからクレーム
受けることも。

どんなに高い理想を掲げて真摯に丁寧に対応しても、必ずしも
相手はそれにちゃんと応えてくれません。
ときに自社の利益やノルマ達成を優先して言葉を選ばなくては
ならない事もある。

人間の嫌なところを目の当たりにし、理想と現実のギャップに耐えられず
人材エージェントを去る人も珍しくありません。

 

人材紹介業は人間成長ビジネス

人材紹介業は肉体的にも精神的にも決してラクではない仕事ですが、
人の大きな意思決定の局面に携われるという貴重な仕事でもあります。

人間の本質を垣間見るシーンも多く見受けられ、メンタル面は
鍛えられるでしょう。

社内外のコミュニケーション力にも長けるので、他の業界に
移ったとしてもスムーズに活躍できる人も多くみてきました。

特に20代のうちに、一度は経験しておく仕事としては
大変勉強になるのでは・・・とも思います。

 

 

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