元転職エージェントのナカモリサトル(@SatoruNakamori)です。

と漠然と考えているあなた。
私自身も、これまでに下記の7つの資格を取得してきました。
- 1.普通自動車運転免許
- 2.宅地建物取引士
- 3.CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
- 4.家畜人工受精師
- 5.損保一般保険資格
- 6.生命保険募集人資格
- 7.中古自動車査定士
取った資格に一貫性はありませんが、その都度必要に応じて
取得を目指し、仕事の合間に勉強の時間を確保して取得したものばかりです。
転職アドバイザーの中でも、ここまで多様な資格を取得しながら
支援している現役アドバイザーは少ないはず。
元転職アドバイザーとして、12年間で5000人の転職相談と400人の採用支援に携わっきた
私が、転職と資格について本音で語ります!
目次
7つの資格を取得した元転職アドバイザーが語る、資格は転職に有利なのか、関係ないのか?
転職のプロの視点1:その資格は本当に必要?なくてもできる?
世の中には様々な資格がありますが、
シンプルに言うと2つのタイプの資格しかありません。
まず1つめは、
(無資格でできないことができるようになる資格)
と、二つめは
(取得後もできることが増えない資格)
です。
私が取得した7つの資格の中で①該当するのが
- 1.普通自動車運転免許
- 2.宅地建物取引士
- 5.損保一般保険資格
- 6.生命保険募集人資格
です。
それ以外の資格は取得していなくても
業務自体は行えるので、最悪取らなくても何の問題も無いのです。
つまり、無資格でもキャリアカウンセリングはできるし、
家畜への人工受精もできるし、中古車の査定もできるのです。
逆に、無資格でクルマを運転したり、不動産取引に必要な
重要事項の説明を行ったり、生保や損保の募集に関する
説明をするのは、法律違反となってしまうのです。
- 弁護士、司法書士
- 医師、レントゲン技師
- 不動産鑑定士、建築士
- 電気工事士
- 会計士、税理士
あなたが取ろうとしている資格は、取得後に出来ることが増えるのでしょうか?
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 社会保険労務士、中小企業診断士
- 日商簿記、貿易事務、秘書検定
- 基本情報処理、MOS、
- インテリアコーディネーター
例えば上記のような資格は実務のなかで必ずしも必要とはしない資格です。
あなたが取ろうとしている資格は取得後に何が出来るようになるか、
きちんと理解していますか?

そんなあなたは、これから取ろうとしている資格が、
転職に本当に必要なのかどうか、もう一度考えてみましょう。
もし、自分1人で答えが出せない時には、転職コンサルタントに
相談するのも一つの手段です。
転職のプロの視点2:時間、お金、難易度・・・その資格のコスパは?

当たり前の話ですが、どんな資格を取得するにもある程度の勉強が必要です。
その資格の難易度によっては独学だと難しいものもあるでしょう。
必要に応じて、教材の購入やスクールにも通う必要もあるかもしれません。
いつの間にか、本来の目的である転職が先延ばしになってしまうのは本末転倒です。
資格の難易度にもよりますが、最低でも半年〜1年は集中して勉強する期間が
必要になるでしょう。
プライベートな時間の大半を勉強に費やさなくてはなりません。
資格を取るのは目的では無く手段であるはず。
その資格を取得して、転職出来る企業がランクアップするのでしょうか?
あなたが取ろうとしているその資格のコスパは、良いのか悪いのか?
もう一度考えてみてください。
転職のプロの視点3:資格の限界について考える

私が転職の現場や自分の転職の経験から言えることは、
資格を取る事によって、書類選考や面接でのアピール材料には
なりますが、内定への切り札にはならないという事です。
資格を取った後、その努力の成果を最大限引き出す為には、
面接でいかにアピールするかを効果的に行う事が必須です。
自分1人で面接の対策を行うのは難易度が高いです。
転職エージェントにおいては、面接前に模擬面接や面接での
心構えをレクチャーしてくれるところもたくさんあります、
特に20代の転職に強いのがこちらの3社です。
結論:資格は努力の証明。それ以上でもそれ以下でもない。
資格を取得する為には努力は必須です。
苦労して取得したあなたは、自分に自信もつき、転職活動も
有利に進められると安心するかもしれません。
しかし、企業が求めるのはあくまで「活躍出来る人材」であって
「資格を取得している人材」ではないのも事実。
資格を取得することは採用においては「熱意・努力の証明」であり、
それ以上のものではない、というのも現実なのです。
それも踏まえて、転職の為に必要な努力は何なのかを、
エージェントに相談するのも良いでしょう。
あなたの転職に必要な「やるべき努力」について自分以外の
客観的な意見を聞いてみるのも一案です。